字を読んでしまう現象

さっき気がついたんだけど、
画面に読みたくない文章や文面が表示されているときに、
ふと視界に入ってしまっただけで、どうしてもその意味を理解してしまう。


たとえ「まだ読みたくないのに、あとまでとっておきたいのに」と念じたとしても、
すぐさまその文字列の意味するところが自動的にぼんやりとだけど
思考のもやもやの部位に入力されてしまう。
そしてそれを「いやだ、理解しないぞ」と咀嚼するのを拒んだとしても、
かえって無意識の中では興味の対象として気にしてしまっていて、
どんどんとその像の輪郭が明確なものとなっていってしまう。


気がつくと、もうなんだかネタバレみたいなレベルで理解が進んでしまっているから、
もうどうしようもない。
たったその刹那、目端に入っただけのものを読んでしまったことへの背徳感に苛まれて、
その次忘れようとする努力が開始される。
それらの一連の自動機械ができあがっていることも、どうしようがない。


この現象のことを自分の中でなんと呼んでしまおうかということについて
考えをめぐらせられる愉しみができたことだけは、うれしさで満たされているわけだけど、
そうしたことも含めてどうしようもできないようにできてしまっている。


ことに気がついたわけだ。