クラシックなギター


先週から、クラシックギターをはじめた。
肝心のギターは、ほんのすこし遠くのハードオフで売っていたもの。
ジャンク扱いで2100円でホコリとススだらけで汚いものだったけれど、
練習用にと、我が家の父ちゃんが購入して触っていたのを、
やっていない時に弄っていたら、たのしくなってきてしまったのだ。


私は指が長く、そもそも手足がなんか全体的にのぺっとしており、
一般的に一般人と呼ばれる人々の使うものは、ことごとく合わない。
そのためか、様々な事柄を、他の人とは違ったたのしみ方で生きていくしか道はなく、
小さかった頃より変わっている子としての人生を歩まざるを得なかった。


そんなこんなで、普通のエレキギターのネックも細すぎたために断念し、
持ち前の飽きっぽさも相まってか、本当に三日で後悔の世界へと突入していたわけだった。
ただ、異常に偏屈で執拗なまでの執着心を発揮できる環境を整えることさえできれば、
時たま、異常に偏屈で執拗なまでに執着することができるのだった。


そうしてまた、好事的な習慣が幕を開けたのである。
アコギの中でもネックの太いクラシックギター
ギターの中でも指にやさしいナイロン弦。
弾いていてうねりの中にみる、もにゅもにゅの世界。
それらがひじょうに、私の性質に隙間なく嵌って、
何かがほどけていくような感覚をおよぼしたから、はじめた。


どうかとてもうまくひけるようになりますように。



ついきじょうほう:


ちなみに、今回買ったギターは、楽器とかがいっぱいならんでいたりする、
あの黒澤楽器が昔作っていたクラシックギターです。
ブランド名は「Jullian」で、モデルナンバーはNo.50だかNo.150と書いてありました。
1970年代に製造されていたモデルだそうです。
現在中国製で同じシリーズがリメイクされていますが、
新しいものなのか古いものどちらなのかは不明。
(おそらくボロさから考えても昔のものだと思うんだけど、
この数年で酷い扱いを受けていたギターというのであれば、新しいチャイニッシュの方かも。)


ペグの部分がボロボロで、きちんと弦を巻けるか自信がないけれど、
腐ってもギターらしい音が出てくるので不思議なもんです。
大切にしていきたいと思います。じゃるーん