SH-02A ブックマークの編集

SH-02Aを使ってみて一番におかしいな、と感じたのがブックマークの編集機能の貧弱さである。

従来の携帯電話であれば搭載されていたURLの編集や、その他の細かなカスタマイズに関わる機能がごっそりと抜け落ちてしまっているのだ。

そのためこの端末だけでは、ウェブサイトのURLを綺麗な状態(たとえば http://www.google.com/ )で登録しておくことが出来ない。
それだけならまだマシなのだが、サイトを表示するとURLの引数の部分に日付などが自動的に入力されるURL構成の場合には(例としてはテレビ番組表サイトのURL等)、変数が入力済みのURLがブラウザへと出力されてしまうために、全く汎用性の無い固有の“決まってしまった”URLがブックマークへと登録されてしまうのだ。
つまり端末自体でのブックマークを介したサイト閲覧は、固定URLのサイトのみに限られるということになる。

これは極めて前時代的と言わざるを得ない。
TOPページ等は綺麗なURLにて登録ができることもあるが、近年では多くのサイトが引数をURL内に利用しており、URLがゴロゴロと変わる。
なので、深い階層や内部のページへとアクセスするためには、その分パケット通信料が余計に発生してしまうということにつながる。


残念なことに、メール本文に含まれるURLをブックマークへと登録する機能もなく、途方に暮れていた最中、バックアップの目的でドコモ謹製の携帯電話ユーティリティソフト「ドコモケータイdatalink」をPCへとインストールしてみたところ、ブックマークの編集機能がそこにポツリとふつーにあることに気が付いたのだ。


ドコモケータイdatalink
http://datalink.nttdocomo.co.jp/


接続には100円ショップで購入した USB → USB miniB ケーブルと、USB miniB→FOMA端子 の変換アダプタを利用した。
以前、純正品のケーブルを購入しようとしたところ、べらぼうに高かった印象があったため、100円ショップで見つけた時には非常に驚いた。
弱小メーカーと中国人に感謝。
合計210円である。


このソフトは登場した当時に比べると、格段に使いやすく便利になっている。
主に

  • 一括バックアップ機能
  • 電話帳・スケジュール・ブックマーク・テキストメモの編集
  • メールの閲覧
  • PC・携帯 間の相互画像転送
  • 待ち受け画像の作成および転送
  • midiファイルベースのRingTone(着メロ)の転送

以上の機能がシンプルに搭載されており、面倒な縛りなどはあまり感じさせない。
どこぞの国産ジュークボックスソフトとは大違いである。

これらの機能は、携帯電話本体がPCとオフラインの状態でも閲覧可能なので、携帯電話の可搬性を拘束するということは一切ない。
編集してあとでまとめて差分を送信して差し戻す、という使い方ができるからだ。


少なくとも、以前より電話帳やブックマークの編集は明らかにPC向きの作業であると思っていたので、こうして安価で手軽に連携した使い方を利用できるというのは好ましい進歩であると思う。
何よりも、エンドユーザに仕組みを理解させずに、かつ変にハックされる可能性も排除しつつ、あくまでも携帯電話のそれぞれの単機能に絞ったシンプルな使い勝手は他のメーカやキャリアにも見習って欲しいところだ。

ただしやはり物足りなさは残る。
携帯電話の機能そのものを弄るわけではないから、利用途を工夫するしか手段がない、というのが悲しいところだが、そうした向きの人は今は素直に iPhone か WMスマートフォン を使うべきということなんだろうなぁ。

次世代のドコモ Android 携帯が登場する頃には少しは情勢が変わってくれているだろうか。



#ソフトの内容はいいんだけど、ネットブック( Ideapad S10e )だと縦解像度が足りなくてちょっとはみでちゃうのはなんとかしてほしいなぁ