いきている

みんな生きている。
誰もかれもが生きている。


重くのしかかるわけでもなく、
軽々と飛びついてまわることもせず、
ひたすらいきていることを、いきている。


だれかに傷をつけないこともなく、
自らが被る犠牲をはねのけることもせず、
ただひたすらにいきている。


たちどまることはあって、
はしりすぎることもある。


夢うつつにどっぷりと
浸かってしまうこともあるが、
このげんじつと呼べる現実に、
いきているのは我々すべてとすべての私たちである。


どこにあるのかその先は、
いきていれば先へとすすむのか。
後ろの先になにかがあった。
先のうしろのそこにいるのは
今をいきる私のことだ。


わたしは生きている、と思える。
ここまでくれば、あそこまでいけば、あそこをとおれば、
うしろをみながら、そう思える。